中国で注目の若手デザイナーを紹介 「ANGEL CHEN(エンジェル チェン)」

中国で注目の若手デザイナーを紹介 「ANGEL CHEN(エンジェル チェン)」

中国の若手デザイナーに発表の場を与えるPioneer Fashion & Art Festival「LABELHOOD」が、10月12日から15日まで開催された。ここでは複数回に分けて、同イベントに参加した中国の若手デザイナーのうち、既に国内外で注目を集めるデザイナーや、今後 ”マストで注目”なデザイナーを紹介していく。(文・写真:小山ひとみ,写真一部 LABELHOOD 提供)

「ANGEL CHEN(エンジェル チェン)」
2014年にセントラル・セント・マーチンズを卒業後、同年、ブランド「ANGEL CHEN」を設立。デザイナー 陳安琪は、アレキサンダー・ワンでのインターン経験もあり、これまで、ロンドンコレクションやパリコレクション、上海ファッションウィークでもコレクションを発表している。既にロスのセレクトショップH.LorenzoやOpening Ceremonyで扱いがあるなど、国内外にファンが多く、2016年秋冬コレクションでは、日本の暴走族にインスピレーションを受けたコレクションを発表している。

中国で注目の若手デザイナーを紹介 「ANGEL CHEN(エンジェル チェン)」

2017年春夏コレクションのテーマは、日本の説話に登場する鬼や妖怪が夜に徘徊するという「百鬼夜行」。日本の神社に仕える巫女や男巫のような格好をした、5人の太鼓叩きの登場からショーは幕を開けた。シンプルな歌舞伎メイクを施したモデルたちの足元は、下駄やぽっくり。また、赤い花笠のような被り物をしているモデルも登場した。

「日本の祭りからインスピレーションを得た」と語る陳安琪。花柄のジャケットの上には、鬼や妖怪を図案にした刺繍が施されていたり、デニムのジャケットには赤いビーズで「龍」や「鬼」の文字も。スカートをトップスとして着たモデルは、両腕が拘束されていて、その姿そのものが幽霊を彷彿させた。