上海ファッションウィークの関連イベントとして、中国の若手デザイナーに発表の場を与えるPioneer Fashion & Art Festival「LABELHOOD」が、10月12日から15日まで開催された。ここでは複数回に分けて、同イベントに参加した中国の若手デザイナーのうち、既に国内外で注目を集めるデザイナーや、今後 ”マストで注目”なデザイナーを紹介していく。(文・写真:小山ひとみ)
まず最初は、LABELHOODについて。 同イベントは、上海ファッションウィークや協賛企業・メディアのサポートの下、若手デザイナーにフォーカスを当てるファッション・フェスティバルで、1985年生まれの劉馨遐(Tasha Liu)が主宰となり、同年代の若手が中心となって運営している。
10月12日から15日までの開催期間中には、ショーだけでなく、展示やサロンなど、今の中国の若手デザイナーの動向がダイレクトに感じられる場が用意され、会場には文化遺産として保存建築物に指定される西洋建築が立ち並ぶエリア「バンド」の6つの空間を解放した。
2回目の開催となった今回は、公募制でデザイナーを募集。全国で活動する中国語圏のデザイナーを募り、約80組の応募の中から、16組のデザイナーたちが発表の場を勝ち取った。なお、審査員は、ロサンゼルスの有名セレクトショップ「H.Lorenzo」のオーナーLorenzo Hadarや、GQ CHINAのディレクター崔丹、NUMERO CHINAの編集長 梁家俊などファッション業界のプロ5名が務めている。
今回選出されたデザイナーのほとんどが、欧米での留学のバックグランドがある80年代、90年代生まれのミレニアルズ世代。続くレポートでは、参加デザイナーのうち、すでに国内外で注目を集めているデザイナーや、今後 ”マストで注目”のデザイナーを紹介する。
LABELHOOD
http://labelhood.com/en/