ますます盛り上がりを見せる中国ファッションシーンから、要注目のブランド＆デザイナーを紹介。
上海ファッションウィークの関連イベントとして、中国を初めアジア各国の若手デザイナーに発表の場を与えるファッションフェスティバル「LABELHOOD」の第３回目が、4月7日から10日まで開催された。ここでは「LABELHOOD」2017年秋冬コレクションより、今後ますますの勢いを見せるであろう要注目のブランド、デザイナーを紹介する。（文・写真：小山ひとみ）
（２回目のレポートはこちら）
「PRONOUNCE（プロナウンス）」
イタリアマランゴーニ学院のメンズデザイン修士過程を修了したデザイナー周俊とセントラル・セント・マーチンズ修士過程を修了したデザイナー李雨山が2016年に設立したブランド「PRONOUNCE」。周俊は、2014年のアウディ主催の若手ファッションデザイナーアワードにて優勝。李雨山は、2015年ロンドンファッションウィークで開催された、セントラル・セント・マーチンズ卒業ショーに初めて中国人メンズデザイナーとして参加している。実力を十二分に備えた二人のデザイナーが設立したメンズブランドとあって、設立当初から注目されていた。
2017秋冬のインスピレーションは、メキシコの遊牧民族、ララムリ族。5つのグループに分けられたモデルたちは、それぞれ違うスタイルで登場。遊牧民族らしい、ゆったりとしたスタイルもあれば、ストライプのジャケットを着崩してスタイリングすることでどことなく、都会とは縁のない民族らしさがプラスされていたり。黒いジャケットやスポーティーなパンツにはよく見ると白い糸でランダムに刺繍がほどこされている。それらの全く違うスタイルや細かな要素が、残念ながら統一感を崩してしまった感もあった。とはいえ、GAPからのコラボ依頼もあるなど、注目度はますます高まっているようだ
