「writtenafterwards（リトゥンアフターワーズ）」と「written by（リトゥン バイ）」が2017年春夏コレクション「flowers」を発表。会場となった表参道 ROCKETでは、写真家・新津保建秀氏が撮り下ろした写真展も展示と合わせて開催し、10月15日（土）、16（日）は一般の方も参加可能となっている。
前シーズン、漫画家 水木しげるへのオマージュとして”妖怪”をテーマに、スペクタルなショーで魅せたリトゥンアフターワーズ。今回は、その和のモチーフから、ぐっと洋に、そしてウィメンズをメインとしたコレクションを展開した。
毎シーズンに通ずるハッピーでピースフルなメッセージはそのままに、テーマの” flowers”を、カラフルな刺繍・コサージュ・ジャカードなどで表現。ホワイト、レッド、ブラックと明確なカラーパレットで展開したアイテムは、レイヤードすることで表情を変える”透け感”を取り入れた。
元々、花のイメージがある同ブランドだが、意外にも刺繍を大胆に使うのは今回が初。ほかにも和紙で編んだニット、足元に極端なボリュームを持たせたフレアパンツなど、随所で新鮮な表情を見せた。
中でも注目は、洋服という重さを感じさせない極薄のオーガンジーシリーズ。着るというよりも纏うという表現が似合うこのアイテムは、アクセサリーのように着飾り、見た目を変化させるフィルターのよう。
今回のコレクションについて、デザイナー 山縣氏は「前回は妖怪がモチーフ、今回は普通に戻りたいと思った。宮崎駿さんが、ラピュタからトトロ、魔女の宅急便もやるように、精神的なリズムに従いつつ、ストレートに表現をしています」と語る。
リトゥンアフターワーズに、デザイナー 山縣氏に期待していること。多くの人にとって、それはやはり前シーズンのような心を揺さぶるショーだろう。しかしそこには多くの時間とエネルギーが必要で、それを支える現実的な仕事が成り立つ背景があるからこそ、瞬発力のある服の魔法をかけることができる。ショーよりも身近に服を触れられる受注会に、足を運び今のリアルな表現を目撃すること。着て触る事でその魔法をバトンタッチすることもできる。
writtenafterwards／written by 「Flowers」
期間：2016年10月14日(金)〜10月19日(水)
※一般向け受注会は、10月15日（土）、16日（日）
会場：表参道 ROCKET
住所：東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 同潤館3F
時間：11:00〜19:00（最終日 17:00まで）
入場：無料
URL：http://omotesando-rocket.tumblr.com/
