【静岡県・浜松市】懐かしくて、新しい。1度行くと気になり始め、2度行くとファンになる街。

【静岡県・浜松市】懐かしくて、新しい。1度行くと気になり始め、2度行くとファンになる街。

旅行の目的として、名所や有名店を訪ねることはもちろん楽しいもの。けれど、人と出会ったり、その土地の空気をより感じるには、地元のショップや古着屋を巡ることをお勧めしたい。それは時に、気軽な旅行を忘れられない旅へと変えてくれる。

今回は静岡県・浜松市のゆりの木通り商店街近辺から。浜松駅から徒歩数分の、かつては街の中心として栄えたこのエリアは、大型商業施設の増加により衰退の一途を辿っていた。しかし今、若手が新たなチャレンジをする場として機能し始め、新旧の世代が相互作用する生態系を作り出している。元々あった隠れていた魅力と、新たな刺激の融合。東京などの都市部ではできない、やりたいことを追求する濃度が次の街としての在り方を見せている。

静岡県・浜松市、万年橋パークビル CUBESCAPE(キューブスケープ)
CUBESCAPE(キューブスケープ)
立体駐車場「万年橋パークビル」の7階・駐車場エリアに、2017年4月にオープンした「CUBESCAPE(キューブスケープ)」。新たに生み出すこと、そしてその試行錯誤や過程などの「わかりにくい」を追求するための場所として、2.3m×2.3mサイズのキューブユニットを組み合わせたお店やアトリエが集まる実験的スペース。
URL:http://cubescape.shop/


backwardlab(バックワードラボ)
体験や活動することからインスパイアされたプロダクトを通して、ライフスタイルの見直しを目指す試みとしてオープンした店舗兼アトリエ。オーナーの白谷さんは、メンズアパレルブランドを立ち上げ、中目黒・青山にお店を出した後、現在は事務所がある神奈川と東京、そして3つ目の拠点として週末を中心に浜松に通っている。このバックワードラボではシーズンやトレンドと距離を置き、1点ごとに多くの時間をかけて生み出すメンズアイテムやバッグなどを展開。スペース内にはBlack Pointの松尾さんによる、ヴィンテージサーフボードのリペアスペース・ショップを併設し、まだ日本では浸透していないヴィンテージサーフボードのカルチャーを伝えながら、パターンから作るウェットスーツの製作・販売もしている。
URL:http://backward-lab.com/


+tic(プラスチック) 
キューブスケープのキューブユニットの設計も担当した若手建築家ユニット・プラスチックのアトリエ。様々な組み合わせで連結ができ、テラスの着脱やカスタマイズも可能な立方体ユニットは、駐車場に新たな景色を作り出している。活動は、建築に留まらず、ものづくり、まちづくり、企画運営と多岐にわたりプロジェクトベースで展開する。
URL:http://plus-tic.info/


manbow(マンボウ)
着る機会が減った衣服や靴に新たな味わいを生み出す柿渋染の受注工房。古くから使われている柿渋染を、乾燥時間や液の濃度を変えることで、ただの色染めではないシャリ感や光沢などを与え、技法自体を開発している。

静岡・浜松、クリエイターのためのショップ&ワーキングスペースとしてオープンした「カギヤビル」。

築50年以上のビルをリノベーションし、創造力豊かなクリエイターのためのショップ&ワーキングスペースとしてオープンした「カギヤビル」。写真家・若木信吾による本屋「BOOKS AND PRINTS」など、既に多くの人が県内外から訪れる場所も生まれ、「懐かしくて、新しい」という場所のテーマを、地下1階から地上4階までのジャンルを超えた個性的なショップで表現している。ここでは、多くのショップの中から1階のセレクトショップ「SHHH(シー)」と、2017年5月にオープンしたばかりの器と詩集のお店「Rohan(ロハン)」を紹介。

静岡・浜松の古着屋&セレクトショップ「SHHH(シー)」。新品、古着、リメイクをミックスし、ジャンルに囚われないアイテムを提案


古着&セレクトショップ「SHHH(シー)」
古着屋出身のオーナー富田さんがバイイングする古着に加え、国内外からセレクトした新品、1点モノの古着リメイクなど、ジャンルに囚われる事無く展開。感覚だけでも楽しめるようにと、有名さではなく他にないものを提案する。店名の「SHHH(シー)」には、秘密にしたくなるようなお気に入りのショップという意味を込めており、リメイク用のアトリエスペースを備えた店内は、浜松で活動する建築ユニット「dajiba(ダジバ)」が設計している。
URL:http://shhh-shop.com/

静岡・浜松の器や道具、詩集などを集めたセレクトショップ「Rohan(ロハン)」カギヤビル


Rohan(ロハン)
器や道具、詩集などを集めたセレクトショップ「Rohan(ロハン)」。店名のRohanは、オーナーの鈴木さんが元々好きだったという小説家・幸田露伴に由来しており、毎日使いたくなるもの、ふと出会う言葉を、暮らしの輪郭に寄り添って提案する。器は、20代〜30代の全国の若手作家の作品をメインに、一部民藝品も。観賞用の美術品ではなく、同世代でも普段使いしたくなるようなアイテムをセレクトしている。
(写真上段右)イギリスで学んだスリップウェアの技法を用い滋賀県信楽で製作を行う、山田 洋次氏の作品。
URL:http://rohan-hm.com/

交流スペース「黒板とキッチン」静岡、浜松


交流スペース「黒板とキッチン」
万年橋パークビルの1階にあり、学びを象徴する「黒板」と、食べものを通し交流を促す「キッチン」を備えたセミナールーム兼交流スペース。誰でも来店することができ、休憩や打ち合わせも自由、食べ物の持ち込みもOKという開かれた場所は、ふらっと立ち寄り会話が生まれる憩いの場となっている。なお、食材の持ち込みが可能なキッチンは一回の利用料が¥200とリーズナブルで、イベントはスペースの半分以上を使う場合のみ有料となっている。
URL:http://kokubantokitchen.wixsite.com/bbandk

静岡・浜松の古着屋「Custom Fever(カスタムフィーバー)」。ユルく、ダサかっこいい。アメリカ西海岸の空気をそのまま持ち込んだ古着


Custom Fever(カスタムフィーバー)
アメリカから直輸入したUSEDアイテムのメンズ、レディース、雑貨、インテリアなどをレギュラーからビンテージまで豊富に提案。アメリカ西海岸のスケーター、サーファーの「ユルく、ダサかっこいい」をコンセプトに、アイテムが所狭しと積まれた古着屋らしいお店。元々アメリカが好きで、音楽も好きというオーナーの昌平さんが始めたお店は、実は16年になり、流行を追うことなく、自分のスタイルで好きなようにやるという姿勢は、服はもちろん、バイイングや旅、音楽の話をしても楽しい場所となっている。

静岡・浜松の古着屋&セレクトショップ「Precious Junk(プレシャスジャンク)」。圧倒的な量のレディース、メンズ、雑貨、インテリアが揃うポップでカラフルな世界観


precious junk(プレシャスジャンク)
レギュラー古着をメインに、レディース、メンズ、雑貨、インテリアが揃うプレシャスジャンク。アメカジからミリタリー、スポーツ、ロックとジャンルに縛られないアイテムが、ポップでカラフルな世界観の店内に並ぶ。お店はCustom Feverの向かいにあり、オーナーは同じく昌平さん。アメリカから直輸入した圧倒的な量のアイテムは、仕入れ先であるアメリカ・LAの空気を感じさせる。

各ショップの紹介はこちら
静岡・浜松の古着屋&セレクトショップ「SHHH(シー)」。新品、古着、リメイクをミックスし、ジャンルに囚われないアイテムを提案静岡・浜松の古着屋&セレクトショップ SHHH(シー)新品、古着、リメイクをミックスし、ジャンルに囚われないアイテムを提案

静岡・浜松の古着屋「Custom Fever(カスタムフィーバー)」。ユルく、ダサかっこいい。アメリカ西海岸の空気をそのまま持ち込んだ古着静岡・浜松の古着屋「Custom Fever(カスタムフィーバー)」。ユルく、ダサかっこいい。アメリカ西海岸の空気をそのまま持ち込んだ古着

静岡・浜松の古着屋&セレクトショップ「Precious Junk(プレシャス ジャンク)」。圧倒的な量のレディース、メンズ、雑貨、インテリアが揃うポップでカラフルな世界観静岡・浜松の古着屋&セレクトショップ「Precious Junk(プレシャス ジャンク)」。圧倒的な量のレディース、メンズ、雑貨、インテリアが揃うポップでカラフルな世界観