とんだ林蘭 個展「THE FREAK SHOW」

【INTERVIEW】アーティスト とんだ林蘭 個展「THE FREAK SHOW」開催

ポップでシュール、可愛くもカオティック。独創的な作品を生み出し続けるアーティスト とんだ林蘭が、個展「THE FREAK SHOW」を、中目黒の「VOILLD」で 9月25日(日)まで開催中。

中毒性のあるコラージュ作品から、ペインティング、立体、映像と、表現の幅を広げ開催する今回。個展について、そしてクリエーションについてお話を伺った。

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■個展について
タイトル「THE FREAK SHOW」とは?
ドラマの「Sex and the City(セックス・アンド・ザ・シティ)」がすごい好きで見てたんですけど、毎話タイトルがあるんです。その中で「THE FREAK SHOW」って回があって、見世物小屋って意味なんです。ちょうど同じ時期に、昔の見世物小屋とかサーカスの動画を見まくってて、それで自分の描く絵もそういう感じもあるし、これにしようと思って、あんまり深く考えずに決めました(笑)

これまでの個展との違いは?
VOILLDでの個展は3年目なんですけど、昨年まではコラージュが多かったんです。今回は絵の具と立体と、写真を自分で撮ったものに手を加えていて、コラージュからちょっと離れた作品をメインにしています。

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■クリエーションについて
作品はどのように作りますか?
もう日常的になっていて、毎日何かしら作っているので、手癖みたいな感じです。
何かを探しにいくこともあるし、あとは興味が沸いたものとか、偶然手に入ったものとかで。ルブタンのヒールの作品は、友達が道に落ちていた片方だけのルブタンを拾ったって言って(笑)。私がこういう作品を作っているんで使えるんじゃん?ってくれたものだったりとか。

ひとつの作品、全体としての作品性で気をつけている事は?
全くないですね。まとまりとかあまり考えずに作っていて、自分ではあまりわからないけど、同じ人が作ってるから並べれば何となくまとれてるのかなって思ってます(笑)。

とんだ林蘭 個展「THE FREAK SHOW」

作品を見ていると、良い子は見ちゃ行けない深夜のテレビ番組のようなイメージがあります。
周りの方からは、毒があってとか良く言われるんですけど、自分でもわからなくて、今回はちょっと違った作品だねと言われるのも正直あまりわからない(笑)。

特定の反抗心やメッセージはありますか?
日常で考えることはあるんですけど、あまり作ることに反映はしていないですね。

今思いつく、好きなモチーフは?
最近気になっているのは、首つりの形というか、ロープとか。あとは食べものとか、宝石とか、虫も好きです。最近は動画も作っていて、それは好きなものばかり使っていますね。

自身のスタイル、こだわりはありますか?
こだわらないように、しばられないように、自由に作れるように気をつけてます。

とんだ林蘭 個展「THE FREAK SHOW」

作品の印象から、つい変わった人物像を想像・期待していたが、本人は至ってシンプルなマインドで自然に作っていた。それが”毒がある”と評価されつつも人気を集めているのは、見た目のインパクトの裏に、彼女が切り取る”日常にある面白み”が共感を得ているのだろう。
今回は展示されていないが、最近インスタグラムで発表している雑誌の表紙シリーズでは、素材へのリスペクトもありつつ、洒落っ気が強く感じられる。常に遊び心を秘めつつ、再構築するコラージュから、より自由に表現できるペインティング、立体、映像へと活動の幅を広げるアーティスト とんだ林蘭。その第1章とも言える個展となった。

TONDABAYASHI RAN EXHIBITION “THE FREAK SHOW”
期間:2016年9月2日(金)~9月25日(日)
会場:VOILLD(ボイルド)
住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台B1F
時間:水木金 12:00〜20:00、土日 12:00〜18:00
※月・火・祝日休廊
TEL:03-6416-3972
URL:http://www.voilld.com/post/147034668719/tonda2016