SHUSHU/TONG（シュシュ/トング）の2019-20年秋冬コレクション。今回のテーマは「愛してるて言わなきゃ殺す」。俗悪的な美を秘める少女像を描き、醜悪さの水面下に眠るようにして存在する彼女達の魅力を表現した。
テーマである「愛してるて言わなきゃ殺す」は、戸川純の曲「好き好き大好き」の歌詞を起源とし、彼女のイノセントなルックスに隠された腹黒さに自ら喜んで征服され、罪深い渦へと巻き込まれる様を表す。いったい彼女は何者なのか。
キーカラーは赤と黒。加えて、淡青色と白が融合される。服へと飛び散る血しぶきのようなパール、手書きのギンガムチェックはコレクションのドラマ性を歯切れよく語り、ファーやキルト生地など丸み帯びたシルエットは天真爛漫な女性のシルエットを表現する。
今シーズンでは、ミステリー、ホラー、それと同時にファンタジーや罪、欲望、執着などの世界に踏み込み、奇怪な情景は邪悪な夢をみる少女の謎を解き明かす。女性のあり方や美に対する固定観念を覆し、新たな定義を生み出している。
