初となるランウェイ形式の発表をした「ETHOSENS(エトセンス)」。スクエアの枠がランダムに配置された会場で、「交わる線」をテーマにコレクションを披露した。
「様々な異なる要素が一つに交わることで、新しい感覚で物事が更新される」と語るデザイナーの橋本 唯。プリントでダイレクトに表現したものから、コートを2枚重ねるスタイリング、また3本の糸を1本にしたモール糸のホームスパンなど、あらゆる角度から”交わりへとアプローチをした。
ブランドをスタートして8年、これまでは自分の世界観が100%だったというが、初めて挑んだランウェイでは、着る人の個性も含めた相互作用に面白さを見いだした。
メンズブランドながら女性モデルが登場したり、身長も敢えてバラバラにしたのは、着たときに出るシワや余る分量の違い、計算されたシルエットから外れたときの見え方を伝えるため。既成概念を取っ払い、より多くの人に見てもらいたいというストレートなデビューショーとなった。
Text Koichi Kondo