「matohu(まとふ)」の2017年春夏コレクション。テーマは「うつくし」。
枕草子の一節「なにもなにも、小さいものは、皆うつくし。」から引用し、当時の”うつくし”が意味した”愛らしい”や”かわいい”という表現をまとふなりに解釈した。
「手工芸の人形や民藝品、着物の絞り染めなど、日本の美意識の中にある愛らしいもの、かわいいものは、純粋に心がほぐれ、優しい気持ちになる」とデザイナーが語るように、ルックで登場した、つばめやピーナッツ、ちいさき人と名付けた人形のモチーフは、何故だか時代を超え数多く人の心を和ませる力を持っている。
また、「かわいらしいものというのは、人の心を慰める、ある意味伴侶として存在していたのでは。今回のコレクションも着る人・見る人の心が和らぎ、優しい気持ちになれるようなデザインになればいいなと思い進めました」とコメント。日本的なキャッチーなモチーフに、レースや刺繍、絣織りに見えるジャカード、花形のボタンなどを合わせ、小さいところに小さい手仕事の温もりを加えている。