kotohayokozawa（コトハヨコザワ）の2019-20年秋冬コレクション。ランウェイは、ステージ奥からモデルが一斉に出てくる演出でスタート。これは一晩中遊び疲れて迎えた休日の朝を表現しており、銀テープが床に散乱した会場は、まるでパーティーから一夜明けたよう。
「日常の中の楽しさに気づくのは、いつも終わってからだったりする」というデザイナー横澤氏。ブランドらしい日常性の中に、今回はタイへの旅から受けたインスピレーションを加えてコレクションに落とし込んだ。
タイで得た、捉え方を変えれば心地よい服を季節問わず着られるのではないかという気づき。かっちりとした生地は使用せず、手編みニットや得意のプリーツでリラックスした印象に仕上げ、パンツを膝辺りまで落とした「膝履き」や、リメイクで片足を見せるなど、肌のみせかたをポイントにした絶妙なバランスの着崩しでスタイリング。元々苦手意識があったという秋冬シーズンを軽やかに提案してみせた。
また前シーズンから登場した、古着やアーカイブをカスタマイズした新ライン「サムバディコトハヨコザワ（somebody kotohayokozawa）」も継続で、量産していく上で出たB品も価値を高めて出してあげたいという気持ちからリメイクして登場。「今シーズンは、自分が感じたことを出来るだけ素直に表現した」という言葉通り、リメイクもミックスして表現した軽快な秋冬に、タイ語のグラフックや、スマホ・PCなどのポップなモチーフを織り交ぜた遊び心のあるコレクションとなった。
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