dilemma(ダイレマ)2020年春夏コレクション。テーマは「SPILAL」。今回は、前季に引き続き、小説家の藤田祥平とタッグを組み、オリジナルの小説を作成。日記体小説の手法を採用し、主人公の内面をよりパーソナルに描いた。

dilemma(ダイレマ)
2020年春夏 コレクション

SEASON:2020ss
COUNTRY:japan
THEME:SPIRAL
PHOTOGRAPHER:井崎竜太朗
HAIR&MAKE:村上 四季枝

“狭間にある美”をブランドコンセプトに、シーズン毎にテーマを設定し、オリジナルのストーリーをイラストやコミックなどの方法で表現するdilemma(ダイレマ)。

2020年春夏のテーマは「SPILAL」。今回は、前季に引き続き、小説家の藤田祥平とタッグを組み、オリジナルの小説を作成。日記体小説の手法を採用し、主人公の内面をよりパーソナルに描いた。

【2020SS メッセージ】
物事には必ず「始まり」と「終わり」が存在する。
しかし、その狭間には関わった人の数だけのストーリーが存在する。
その無数に枝分かれしたストーリーが、今もなお終わりを迎えることなく、誰かの手によって続いているとしたら。誰かの記憶の中で、決して消えることなく続いていくのだとしたら。この世の中に「終わり」など無いのかもしれない。
音が出なくなったレコードも、あの頃の2人の関係も、僕らの人生も。

【オリジナル小説 SPILAL】
日記体小説の手法を採用し、親しみやすい文体でありながら、青春を生きる主人公の葛藤を克明に描く。製本には、通常のフォントではなく、ブランドによる手書きの文字を使用。モノとしての本そのものを、日記のような質感に仕上げた。

また、作中歌として、She Her Her Hersから楽曲「SPIRAL」を提供。現実とリンクするエピソードも配されており、楽曲が成立するまでのフィクショナルなバックストーリーとして物語を楽しむことも、現実に起きた出来事の結果ととらえて楽曲を聴くこともできる。

【小説あらすじ】
大学に入学したばかりの青年、祐介は、ふたりの男が教室の対角線の隅でおなじ音楽を聴いていることに気づく。
酔いも手伝ってマニアックな曲を熱唱し、新歓のカラオケの空気を乱した三人は、意気投合してバンドを結成する。
各地のライブハウスで演奏し、バンドは力をつけはじめたが、祐介は日記のなかで自分の体調不良に触れていた。
戸惑いが確信に変わり、メンバーに病症を打ち明けようとしたとき、メジャーデビューの話が舞い込んでくる。
思い悩むなかで、青年は秘匿をえらび、もういちどリッケンバッカーに手を伸ばす。

オリジナル小説『SPIRAL』のスピンオフ作品。 小説同様、青春を生きる主人公の葛藤を克明に描いた作品。楽曲は She Her Her Hers が「SPIRAL」が提供、映像は maxilla inc. がディレクションを行った。

dilemma(ダイレマ)2020年春夏 コレクションの受注会を渋谷・R for Dで9月29日(日)まで受開催中。ウェブでも予約受付中。
アイテム一覧はこちら:https://rford.deedfashion.com/collections/dilemma-2020ss