ANREALAGE（アンリアレイジ）が、2019-20年秋冬コレクションを東京で発表。テーマは「DETAIL」。会場には巨大なトルソーが置かれ、着せられた服が今作のヒントとなっている。画面で服を見る機会が増えた今、小さな画面では伝わらない細部への追求を試みた。
トレンチコートやTシャツなどの定番服に着目し、本来は服の細部となるものを巨大化させ、ポケットや襟を頭から被ったり、ブランドのネームタグや靴下を体に纏ったりと、寸法感をリポジションし、ディテールをそのまま着るアプローチ。ウィメンズは300％の拡大に対し、メンズは150％～200％の拡大で制作されており、極端な細部への強調は、ブランドの原点である「神は細部に宿る」に回帰したもである。森永氏は「細部の概念を大きく裏切ることが今シーズンの試みであった。ディテールに対する反抗や信じていたものを覆す思いもコレクションに反映させた」と話し、視覚だけでなく感覚にも刺激を与えるコレクションを作っていきたいと思いを馳せる。
