ETHOSENS(エトセンス)の2017年春夏コレクション。前シーズンのテーマ「交わる線」を継続し、前回に続く2度目のランウェイ。1年を通じてひとつのテーマに向き合い、どういった表現ができるか、また違った側面を見せられるかに挑戦した。
アイテムでは、ミリタリーとテーラードのディテールが行き来し、アイテム中に取り込んだドッキングも披露。プリントや編み込みでは、ストレートに交差を表現し、目を引いた文字風のモチーフは、ブランド名「エトセンス」を反転して逆さにしたロゴで、視点の交差を取り入れた。中でも注目は、アイテムとアイテムの交差。ひとつのアイテムのパーツが取れ、他のパーツとの組み合わせができるというもので、カラバリ、スタイリングに幅を持たせている。
新しいチャレンジはモチベーションがあがると語るデザイナーの橋本氏。前回からのランウェイに、パリでの展示、また年間でひとつのテーマを追うという姿勢は、意欲的に表現の視点を増やし探究する、ブランドらしさが現れている。