BANSAN（バンサン） が、2017年春夏コレクション ”熱躰夜”を発表。展示会は原宿のGUSUCUMA 2Fで開催しており、10月16日（日）まで一般公開している。
”日常の中の衣服理想郷”をコンセプトとするBANSANは、メーカーでのデザイナー経験で培った世界の衣装・文化の知識に、和の要素を混ぜることで、どこでもない世界を作り上げている。
デザインからパターン、グラフィックまで自ら手掛けるデザイナーの伴 真由子氏。コレクションは、本や写真を見て言葉を書き出すことから始まり、今の自分が良いと思っていることを探っていく。そして今回は、蚊取り線香のパッケージをインスピレーションに、”熱躰夜”をキーワードに設定。汗をかきながら、かき氷を掻き込むワケありの女をイメージし、暑い夏に女性の躰に宿る、色気と清楚さを表現した。
アイテムは、花や稲穂、提灯などを刺繍やプリントで施した夏祭りのようなカラフルなものから、タトゥーのように見える透け素材のブラウス、深いスリットの変形スカートなど大人のニュアンスのものも。また、瀬戸物やかんざし職人とコラボしたアクセサリーは潔いデザインで洗練されている。
今回が初めての取材となった同ブランド。デザイナーの背景である民族服のイメージから、平面的なシルエットを想像していたが、女性の仕草を考え作られたアイテムは着てみればタイト、ルーズを問わずに動きが現れる。独自の着眼点でテーマや言葉を切り取り、他にない服を作る伴氏。インドをはじめアジアの現場でものづくりを見た経験から、世の中が進歩しても服は人が作っていることを実感したという。「長く愛され、人間らしさのあるアニメ”サザエさん”のようなブランドにしたいし、着ている人を見つけた人に嬉しい予感をお裾分けしたい」。そう語るBANSANの服は、オリジナルのエンターテイメントを作り上げていく。
BANSAN（バンサン） 2017年春夏 ”熱躰夜”
期間：10月10日（月・祝）〜16日（日）
時間：11:00〜20:00
※16日/11:00〜19:00
会場：GUSUCUMA/2F
住所：東京都渋谷区神宮前4-24-20
URL：http://bansan.tokyo/
