tiit tokyo（ティート トウキョウ）NO2019-20年秋冬コレクション。
シーズンテーマは「VOICE」。夜に目を閉じた時に聞こえる物音や声からインスピレーションを広げた今回、虹をイメージしたレース地のランウェイは、軽快な音楽と共にあっという間に会場を夢の中へといざなった。
デザイナー・岩田氏は、思い描いた世界観を一つの映画のように作り上げ、ショーで完成することを据えてからデザインをはじめるという。今シーズンでは、夢という抽象的な表現をアメリカの70年代~80年代の映画を参考にレトロに仕上げ、その映画の登場人物を選ぶかのように個性豊かなモデルをキャスティングした。
キーテキスタイルは、まるで夢の中にいるようなサイケデリックな色合いの花柄、水彩のにじみを表現したスエード、暖かい色味のニットやリアルファー。パジャマのようなリラックスウェアやゆとりがあるシルエットが目立ち、差し色の蛍光カラーが夜の虹を歩く登場人物に反射し、それは明るく楽しい夢の世界のようだった。
