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ショー直前には、ウェイターがお皿を片付ける演出がされ、ドレスコードを連想するレストランの景色を再現。また、ランウェイの入り口に入国ゲートを模したレーザーを設置し、そこをかえくぐったルックが登場するというストーリーで展開した。
今年はオリンピックイヤーでもあり、2020年の東京五輪に向けて盛り上がりを見せる今の東京。その反面、海外旅行客が膨れ上がることで、日本で行方不明になる人がいたというニュースを耳にしたところから、今回のテーマへと繋がっている。
アイテムでは、ドレスコートを意識した襟付きのものが多く登場しながらも、セパレートや、装備、リメイク、インサイドアウトの手法でミリタリー・スポーツの要素を取り入れ、だましフォーマルへとアップデート。また「VISITOR」の文字や、富の象徴を掻き集めたというグラフィックなど、アイコニックなルックもアクセントとして加えられた。
「ブランド自体が自分自身のストーリーでもあり、その成長過程を見てもらいたいという思いがある」と語るデザイナーの今崎氏。毎シーズン繰り出される新しい引き出しとチャレンジは、ストリートを軸にするブランドらしい意外性に満ちている。