テーマは「SCRAMBLE(スクランブル)」。
様々な格好や人種がぶつかる、渋谷のスクランブル交差点から着想を得た今回。無秩序なようで秩序がある場所というイメージを、デコラティブなストリートスタイルで表現した。
クロスしたランウェイを、頭にテープを交差させ、フリンジをなびかせながらモデルが颯爽と通り抜ける。テーマを実直に大胆に捉えることで、ポジティブな空気が伝わってくる。
これまではグラフィックの印象が強かったが、今回は定番のパターンから見直し、自身のデザイナーとしての雰囲気を纏わせたという。インタビュー中の「無秩序な秩序が日本らしい」という言葉からは、世界から見たアイデンティティーが意識として加わった様子が伺える。
Text Koichi Kondo