テーマは「AMBIVALENCE(アンビバレンス)」
メンズファッションに置いて、カテゴリーと呼ばれる暗黙の了解がある。
クラシックとストリート、フォーマルとスポーツ・カジュアルなど、相反するものをミックスするのは基本NGで、それを軽々とやってしまうのが東京らしさとも言える。
「AMBIVALENCE(アンビバレンス)」をテーマとした今回、そんなNGと言える組み合わせを、アイテムのボリュームを変化させ、スタイリングの妙を効かすことで新しさを見い出した。
特に袖のレイヤードはこれまで挑戦して諦めた人も多いだろうが、ビッグTシャツ×シャツや、ニット×ニットなど、余白のバランス、素材の存在感やボリュームを用いて解決している。いわゆる”はずし”ではなく、”共鳴する違和感”が、挑戦したくなる空気をはらんでいる。
Text Koichi Kondo