LEONARD WONG(レオナード・ウォン)の2017年春夏コレクション。
真実とは何か、その唯一絶対の存在が見えるかという問いを投げかけた今回は、「BLACK BOX」と題し、スペクタクルな演出で披露した。
ランウェイ中央に置かれたブラックボックスが目を引く会場は、そこに”生み”や”うねり”を連想するようなグラフィックが映し出されショーがスタート。ボックスがオープンすると、中からダンスユニット AyaBambi(アヤバンビ)が登場しパフォーマンスを披露した。
モノトーンなイメージの同ブランドだが、ファーストルックでは真っ赤なワンピースを纏った秋本梢が登場するなど、とことん魅せる演出に。ルックは、女性のシルエットを保ちながら、素材と直線的なカッティングを活かしたシンプルな構成で、”揺れ”や”透け”を取り入れ、クールな中に上品さを漂わせた。
過去のインタビューで「日本から、アジアのラグジュアリーブランドとして世界に発信していきたい」と語っていたデザイナーのレオナード・ウォン氏。東京を経てパリではなく、アジア主導の新しいファッションシステムを構築するという意気込みが、魅せるためのショーというアグレッシブな姿勢へと繋がっている。