LAMARCK(ラマルク)が、2017年春夏コレクションを発表。曇りのない澄み切った心情を意味する「明鏡止水」をテーマに、凛とした強さを持つ女性像を描いた。
”起源と今”が兼ね備わる場所として、赤坂の草月会館を会場に選び、伝統とモダンの融合を図ったという今回。
過去のアーカイブをインスピレーションに、日本的な要素を、得意とするテキスタイルで散りばめ、ラマルクの”今”を表現してみせた。
ショー後、デザイナーの森下氏は「ブランドを始めて5年が経ち、節目の年と感じていた。原点に戻るという意味で、ブランドの根底であるクリーンやマスキュリンな部分を、今のラマルクとして表現したらどうなるだろうという形で発表した」とコメント。
アイテムのほとんどを国内産地で作る同ブランド。今回も、ポリエステルをフリンジ状に裂き、コットンと合わせたカットジャガードや、シルクと和紙を織り込んだデニムライクな生地、アンティーク調の大判の入れ子柄など、ひとひねり加えた技を取り入れている。
通常よりも2ヶ月スケジュールを前倒して発表した今回。より海外へ向けて、またテキスタイルの開発に時間をかけるためという選択は、次の5年を見据えている。